あらすじ

皇帝の即位とともに、十二人の中から一人の少女が選ばれる。 彼女たちは――「月娘娘(ユエニャンニャン)」。 額に三日月の花鈿を宿し、強大な霊力を持つ少女たち。 皇帝がその中から一人を選び、月娘娘を伴侶とすれば、国は永く安寧に恵まれる。 その選定のため、皇帝・高嵐月は月華郷を訪れていた。 しかし、そこにいるはずの十二人の月娘娘は十一人しかいなかった。 「……一人、足りない」 選定の場に招かれなかった一人の少女――霞。 月華郷では「忌み子」と呼ばれ、誰からも愛されずに育った少女だった。 そんな霞が、皇帝の前でただ一人、音楽もなく、裸足で舞う。 そして嵐月は、誰もが選ばれるはずがないと思っていた少女を月娘娘に選ぶ。 「俺は、君がいい」 国を守るために選ばれた少女と、彼女を選んだ若き皇帝。 けれど月娘娘には、皇帝に力を与え続けなければならないという、残酷な宿命があった。 ――月は、霞を照らさない。 誰にも愛されなかった少女が、初めて誰かに選ばれたとき。 彼女の運命と、帝国の未来が動き始める。 高嵐月(ガオ・ランユエ)…弦帝国皇帝。 霞…皇帝が選んだ当代の月娘娘。

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カクヨム2026/08/16
  • 現在の作品月は霞を照らさない