あらすじ

人々が永遠の命を持ち、「終わり」を忘れた世界。そこには、世界で一人だけ「死の呪い(寿命)」を持って生まれた少女がいた。少女が触れるものは、すべて命を失い、枯れ果ててしまう。故に彼女は街の人々から忌み嫌われ、色のない街外れで、唯一呪いに耐える真っ赤な『林檎』を売って孤独に暮らしていた。 「不老不死なんて、退屈なだけだよ」 ある日、彼女の前に現れたのは、世界の永遠に飽き果てた一人の少年だった。 少年は少女の呪いを恐れるどころか、毎日彼女の元を訪れ、楽しそうに林檎を買い、外の世界の話を聞かせてくれる。 触れ合えない二人の、静かで優しい日々。 しかし、泡沫の命しか持たない少女の「終わり」は、すぐそこまで迫っていて――。 ボカロの名曲にインスパイアされた、美しくも切ない、命と愛を巡るファンタジー短編。

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カクヨム
カクヨム2026/08/16
  • 現在の作品不老不死の世界で、私だけが死んでいく。――街外れの林檎売りと、終わりを愛した少年の話