あらすじ
王立発明博覧会の壇上で、妹セレスティーヌが「携帯型浄水魔導具」を自らの発明として発表しようとする。「天才発明家」と社交界で持て囃される妹の陰で、地味な令嬢と呼ばれてきた姉クレアシオンは、三年かけてその魔導具を開発した本人だった。
「恐れながら、その魔導具の開発記録は、こちらに全て残してございます」
クレアシオンは動じず、静かに開発記録を差し出した。試作の失敗、改良の変遷、日付、そして工房の来訪者記録。証拠は、疑いようのない形で真実を語っていた。
「手伝っただけでしょう」と食い下がる妹だったが、工房長の証言により、三年間一人で通い詰めていたのはクレアシオンだけだったことが公になる。
顔色を失っていく妹と両親。
その発明、妹の功績にされておりますが、証明の記録はこちらにございます。