あらすじ

王宮の片隅にある「記録管理局・第十三倉庫」。そこは、誰も読まない古文書や神魔の条約が山積する、王宮内でも屈指の閑職・窓際部署である。 左遷された平社員アルトは、ただ定時で帰るために、山積する「ゴミ」とされていた書類を淡々と事務処理し、ファイリングし続けていた。しかし、彼が適当にハンコを押して処理していた書類の中身は、「世界滅亡のトリガーとなる神魔の不可侵条約」や「魔王軍の侵略許可証」といった、大陸の運命を左右する超重要機密ばかり。 アルトが事務的な正論で書類の不備を突き、再提出を命じるたびに、神々は慌てふためき、魔王軍は撤退し、英雄たちは過労死を回避して平伏する。本人は「めんどくさい仕事を片付けて定時で帰りたいだけ」の一般人。しかし、周囲はそんな彼を「世界のすべてを裏で操る伝説の最高管理者」と誤解し、神も魔王も、そして王国までもが、アルトのハンコ一つに一喜一憂するようになる。 最強の事務処理スキルと無気力な社畜魂で、今日もアルトは書類を捌く。 「……終わった。さて、定時だ。帰ってスープでも飲もう」 世界の命運は誰の手にも握られていない。彼の事務机の上にあるだけだ。

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小説を読もう2026/08/16
  • 現在の作品【左遷】窓際で書類整理をしていたら、魔王や神々の契約書を事務処理しただけで全大陸の頂点に君臨していました〜裏方スキル『事務処理MAX』で今日も定時退社〜