あらすじ

灰が降り続ける終末世界。目覚めた時、わたしは自分の名前さえ思い出せなかった。この巨大な美術館では、人の心が「色」として扱われている。誰かの色に触れれば、その記憶も感情も、少しずつ自分の中に流れ込んでくる。私は白——まだ何色でもない、空っぽの器。奪うたび強くなる。けれど、奪うたび、自分が誰なのか分からなくなっていく。ここは静かに人が消えていく場所。優しさと狂気の境界がわからないまま、わたしは今日も誰かの色に触れる。

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カクヨム
カクヨム2026/08/16
  • 現在の作品灰降る終末の美術館(パレット)