あらすじ
国王が消えた。
王城中を捜しても見つからず、残されていたのは『少し出かけてくる』という一枚の書き置きだけ。
近衛騎士団による捜索の末、三日後にようやく居場所が判明する。
――王都の冒険者ギルド。
しかも国王は「アル」と名乗り、ごく普通に新人冒険者として薬草採取の依頼を受けていた。
王城へ連れ戻しても、翌日にはまたギルドへ。
何度連れ戻しても冒険者をやめる気配はない。
困り果てた宰相は、やがてあることに気づく。
国王は、冒険者として受けた依頼なら真面目に最後までやる。
ならば――国王の仕事を依頼にしてしまえばいい。