あらすじ
八十五歳で家族に看取られ、「悪くない人生だった」と生涯を終えた男。
次に目を覚ましたのは、剣と魔法、そして《権能》が存在する異世界だった。
子爵家の嫡男、アーク・フォン・ヴェインとして五歳を迎えた彼に授けられたのは、魔道具でも代用できるハズレ権能――《鑑定》。
それでも前世の知識と《鑑定》を使い、好き勝手に生きていたアークは、いつしか周囲から「うつけ公子」と呼ばれるようになる。
病弱な父、優秀な弟、弟を支持する家臣たち、そして自分を諫める老臣。
「……あれ? この状況、どこかで見たことないか?」
これは、日本史の誰もが知っている偉人によく似た境遇に置かれた男が、前世の歴史を参考にしながら異世界の乱世を駆け上がっていく物語。