あらすじ
人類の大半が戦争を忘れ、平和よりも公平と平等を追い求め始めた頃。宇宙から飛来した未知の生命体【根絶者(Exterminator)】によって終わりを告げた。
人類史上初の地球外生命との接触に世界は友好を期待したが、彼らが示した答えは虐殺だった。人類のみならず動植物を殺し尽くし、死体を焼き払った。厚い外皮と強靭な肉体、栄養を必要としない活動能力を持つ彼らは、兵器や科学技術ではなく、生物として完成された「個」と無尽蔵の「群れ」で人類を蹂躙した。
しかし第二の巣が飛来した頃、人類は唯一の弱点を発見する。それは生命を育む「水」だった。根絶者は液体に触れるだけで肉体が崩壊する。また、死体を焼却し河川や湖を吸い上げる特別な個体の存在から、地球を自らの生存に適した環境へ作り替えようとしているのではないかと推測された。
人類は水を武器に最初の巣を破壊に成功するが、同時に悪夢の始まりでもあった。
その翌日、二十近い新たな巣が降下。さらに人間大の個体や超常的な能力を持つ個体が出現し、根絶者は戦いの中で進化を遂げていた。
各地の河川や湖は干上がり、多くの国家が滅亡。人類の生存圏は半減し、人口は最盛期の三分の一まで激減する。
絶滅寸前の中、人類は回収した根絶者の遺骸を解析し、その能力を人へ移植することに成功する。
誕生したのは、人でありながら根絶者を遥かに凌駕する力を宿す亜種人類【殲滅者(Deleter)】。
これは、人類が生き延びるため、自らもまた「怪物」へ近づいていく絶望の戦いの物語。