あらすじ
世界へ正しき終焉を〜詠うカラクリと7人の巫女〜鉄と真鍮、そして古びた潤滑油の匂いに満ちた機械工房。若き技術者であるHerman(ヘルマン)は、十年前から時が止まったままの、奇妙な檻の中にいた。十年前、世界的技術者であった祖父は、動かぬ『黒いオルゴール』だけを遺して突如として失踪した。祖父と共に見つけ、外装だけを修理したビスクドールのように美しいオートマタ(自動人形)もまた、命である『導力コア』が眠ったまま、沈黙を続けている。だが、日常はスクラップの山から拾い上げた、一枚の『不思議な歯車』によって崩壊する。歯車とオルゴールが融合したとき、工房に響き渡ったのは、この世界のものとは思えない美しく不思議な旋律。鉄くずが光をまとって具現化したカードキーの裏面には、消えた祖父の筆跡で、ある言葉が深く刻まれていた。――『世界へ正しき終焉を』 ――その言葉に共鳴し、十年の眠りから目覚めた美しい人形は、宝石の瞳を開き、歌い始める。これは「7つの感情の世界」を渡る、一人の技術者の物語。盲目的な信仰に頼り、いびつに延命された世界を、自らの技術で「正しく終わらせ、再創造する」。壊れた世界をスクラップにし、新たな未来をビルドする、終わりと始まりの旅が今、幕を開ける。