あらすじ
中学二年生の生島勇輝は、「死」が怖い。
大好きだった祖父の死を目の当たりにして以来、死にまつわること全てが怖くて仕方がない。
一方、同じクラスの湯井唯は、「死」を怖いと思えずにいた。
両親の離婚。母の再婚。大切にされていると分かっているのに、心のどこかに消えない孤独を抱え、「死んでみたい」とさえ思ってしまう。
正反対の二人が、ある日、互いの誰にも言えなかった思いを知る。それから二人は少しずつ言葉を交わすようになる。
そんな時に唯は父から一本の蝋燭をもらう。それは何度試しても、なぜか火がつかなかった。
その小さな火を灯そうとしたとき、二人は初めて、本当の意味で「生きること」と向き合うことになる。
死を恐れる少年と、死に惹かれる少女。
二人がそれぞれの生を見つめ直す、青春物語。