あらすじ
2070年。特殊な能力を持つ「センチネル」と、その精神を支える「ガイド」が存在する世界。
最愛の人・カイトを亡くしたルナは、公安に所属するセンチネルとして、使命だけを支えに生きていた。
ある日、事件に巻き込まれた大学生・アマミを助けたことから、二人の運命が交わり始める。これまで自分を普通の人間だと思っていたアマミは、ルナと適合率100%を示すガイドだった。
カイトではない誰かに救われることを拒むルナと、そんな彼を放っておけないアマミ。
忘れることも、代わりを見つけることもできない。それでも、愛した人を心に残したまま誰かと生きていくことはできるのか。
喪失の先で、ルナがもう一度「生きる」ことを選ぶまでの物語。
<登場人物>
■藤代ルナ(21)
公安に所属するセンチネル。人の感情や思考を読み、干渉する特殊能力を持つ。冷静で人との距離を置きがち。2年前に最愛の人・カイトを亡くして以来、使命だけを支えに生きている。
■汐崎アマミ(21)
ごく普通の大学生として暮らしていた青年。ガサツで直感的、遠慮がないが情に厚い。ある事件をきっかけに、ルナと適合率100%を示すガイドだと判明する。
■鷲宮ハルト(21)
ルナと幼い頃から共に育ったセンチネル。触れた相手の特殊能力を無効化する力を持つ。寡黙で冷静だが、仲間への情は深い。ルナにとって数少ない、心から信頼できる相手。
■神立ヨル(23)
公安に所属するガイド。ハルトのガイドを務めながら、長年ルナのガイディングも担ってきた。穏やかで飄々としているが、現実を見る目は誰よりも冷静。必要なら厳しいことも言う、兄のような存在。