あらすじ
私の望みはただ一つ。
生き返り、愛するあの人の元へ戻ること。
死後の世界――桃源郷。
ここで蘇るためには、四天王【朱雀・青龍・白虎・玄武】から四つの『蘇りの玉』を授からなければならない。
しかし、その玉を手にする条件は――彼らに気に入られること。
私の心は、あの人だけのもの。
それでも私は四人から玉を手に入れ、生き返ってみせる。
【胡蝶】という、かつて四天王全員に愛されながら、彼らを捨てて蘇った女の名を借りて。
***
そこは女性達の為の桃源郷
そこは死後の世界でもう一度彼女達が咲き誇る為だけの夢の場所。
【桃源郷の中心には四つの擬洋風建築の建物がある】
その1つ1つには名前が付いており、
1つを【玄武亭】1つを【白虎亭】1つを【青龍亭】
そして1番大きく輝く建物は【朱雀亭】と言う。
それぞれの建物の主人は、玄武、白虎、青龍、朱雀の四天王が君臨している。
女性達は死後、一度だけ桃源郷で過ごす時間を与えられる。
そして選ぶのだ。
その魂を転生させるか……蘇らせるか。
魂を蘇らせる為には、朱雀、青龍、白虎、玄武から『蘇りの玉(ぎょく)』を授かる必要がある。
『蘇りの玉』を彼らが渡す基準はその時次第。
彼女達との床が良かったか、過ごす時間が楽しかったか…。
彼らが愛したか…。
今まで彼ら全員から『蘇りの玉』を貰って蘇った人間はただ1人。
『胡蝶』だけ。
その他の人間がどうなったか…。
蘇りを諦めた殆どの人間が転生を選んだ中。
桃源郷に留まる女人もいた。
それを許された女人は四天王に愛された寵妃だけ。
彼女達はその寵愛の大きさによって、身分を分けられていた。
桃源郷の中心に立つ擬洋風建築の屋敷の周りに点々と建っている寵妃達の屋敷。
その中で1人だけ、四天王4人の寵愛を受ける寵妃を『桔梗』といった。
桔梗を始めとする23人の寵妃達。
私の望みはただ1つ。
生き返り、貴方の元に戻りたい。
その為なら、この桃源郷と言う地獄を潜り抜けてやろうじゃないか。
【胡蝶】と言う名前で、胡蝶らしく。
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