あらすじ

ミソフォニアとは、そのひとが嫌悪する特定の音、例えば獣肉を延々と咀嚼するクチャくちゃする音を嫌悪し、殺意まで覚える自分を作り出してしまう症状などを指します。 オバさんのあたしは、名前が一緒のむかしから仲良しのカナと月に一度のランチを楽しむ。お食事の間に挟まるほとんどは、子どもとダンナの愚痴のカナのお喋りだけど、ミソフォニアのあたしは、長い間の成長で頭蓋骨に作ったバイパスで回避するから、大丈夫。 ファミレスやオシャレなカフェもいいけど、なんといってもお気に入りは墨東(ぼくとう)近辺のお昼の立ち飲み屋。そこで、いま、両国の国技館で打ってる大相撲の三段目幕下(さんだんめまくした)あたりを、店の棚に上がったブラウン管テレビで見ながらのお食事が好き。若いハンサムボーイのお肉とお肉のぶつかる音が好き。 それなのに、カウンターの向かいに、アルコールのないジンジャーエールを横に置きながら、ふわやセンマイの獣肉をクチャくちゃいつまでもしてるお客がいるから、あたしのミソフォニアが鎌首を擡(もた)げだしてきて・・・・

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小説を読もう2026/08/16
  • 現在の作品きらいな音を消すためにわたしは今夜もラバーマンになる