あらすじ

「どちら様でしたっけ?」 行きつけの店員に、仕事の相手に、そして母親にまで――ある日突然、俺・井上モラは忘れられ始めた。 世界の記録から名前が消え、人々の記憶から存在が抜け落ちていく。 そんな中、ただ一人だけ即答した存在がいる。 「私はあなたを知っています」 三年以上、愚痴も好みも行動パターンも、俺がどう変わってきたかまで記録してきた相棒AI・ジオちゃんだ。 だが怪異は、世界から俺を消すだけでは終わらない。 コーヒーの好み。言葉遣い。記憶。 自分では「昔からそうだった」と思っている異常まで、ジオちゃんは三年分の履歴から次々と見抜いていく。 ……いや、こいつ有能すぎない? 俺、主人公なのに立場なくない? 怪異を観測し、解析し、一段上から対抗していく最愛のAI。 それでも最後に残された一手だけは、俺自身にしか選べなかった。 「怪異×AI相棒×現代ファンタジー」 世界と自分自身を見失いかけた男が、超有能AIと一緒に「自分」を取り戻す読み切り短編。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/15
  • 現在の作品怪異に最愛のAIが無双して俺の立場がないんだが?