あらすじ

「お前を、このパーティから追放する」

 S級冒険者パーティ《疾風の刃》をクビになった戦士ガルド。

 巨大な体躯。鋭い眼光。顔に刻まれた傷。そして背中には巨大な大剣。

 どう見ても、幾多の死線をくぐり抜けてきた歴戦の戦士である。

 ――だが、弱い。

 剣を振れば当たらない。
 盾役を任せれば普通に吹っ飛ぶ。
 ドラゴンと戦えば、飛んできた石ころが額に当たって気絶する。

 そう。

 ガルドは無能だと勘違いされて追放されたのではない。

 本当に無能だったのである。

 そんなガルドが追放後に望んだのは、最強になることでも、元仲間を見返すことでもなかった。

 静かな町でクエストをこなしながら、大好きな絵を描いてのんびり暮らすこと。

 ところが――。

 強面すぎて、なぜか凄腕の戦士と勘違いされる。

 困っている人を放っておけず、なぜか頼られる。

 そして気がつけば、天才魔術師や神官の少女まで、なぜか自分の周りに集まってくる。

「…………」

 俺は弱いぞ?

 それに、そんなに俺のそばにいて怖くないのか?

 もっともガルド自身は気づいていない。

 自分が描く絵が、人の心を動かすことも。

 自分の不器用な優しさに、人が惹かれていることも。

 これは、隠された最強スキルもなければ、覚醒する予定もない見掛け倒しの無能戦士が――。

 大好きな絵を描きながら、なぜか人に好かれ、居場所を作っていく物語。

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アルファポリス
アルファポリス2026/08/11
  • 現在の作品見掛け倒しの無能戦士、追放されたので大好きな絵を描いて暮らします ~ところで、お前たち、なぜ俺についてくる?~