あらすじ
怒れば怒るほど、料理が美味くなる。
そんなふざけた理屈で営業を続ける喫茶店――その名も『本能寺』。
名物ホットサンドを焼く熱源は、なんとスタッフたちの【怒り】。
「秀吉、まだ働けますね?」
「働けるかどうかを聞く顔じゃないでしょうがぁぁぁ!」
店長・明智光秀の采配のもと、織田信長、羽柴秀吉、徳川家康ら戦国武将たちは、現代の喫茶店で今日も理不尽な労働に追われていた。
怒れば怒るほど料理は美味くなる。
売上が伸びれば、仕事はさらに増える。
仕事が増えれば、当然みんな怒る。
――なんという完璧な経営サイクル。
しかし、怒りには限界がある。
そして、この店には昔から決まっている。
限界を超えたその先に待っているのは――
「……明智さん。これ、どう考えても燃えますよね?」
「燃えますね」
「ですよねぇぇぇ!?」
戦国武将たちが繰り広げる、狂気と労働と経営の物語。
喫茶店から始まった小さな商売は、やがて組織を、会社を、そして巨大な事業へと膨張していく。
だが、どれだけ時代が変わっても、彼らの結末だけは変わらない。
――結末は、いつも本能寺。