あらすじ
才能が「紋章」として見える、平和で整った世界。
医療に向くとされる紋章を持つ大学生、霧島静香は、医師になることを期待されて育った。自分の適性にも、恵まれた人生にも不満はない。ただ、それが本当に自分で選んだ道なのか、静香には答えられなかった。
ある日、静香は神社で、既知の医学や念力では説明できない治癒現象を目撃する。信仰を否定せず、奇跡とも決めつけず、彼女は「救い」と呼ばれる出来事を一つずつ記録し始める。
平穏な世界で、何を事実として受け取り、どの人生を自分で選ぶのか。
これは、整えられた世界を壊すためではなく、一人の女性が自分自身の選択を取り戻すための物語。