あらすじ
実装前に廃棄された女神NPCは、存在しないはずの存在だった。
本来ならば、美しき女神として世界に君臨するはずだった彼女は、開発者の想像から外れた姿になったことで、完成することなく削除された。
名前も与えられず、役割も持たず、ただ不要なデータとして廃棄領域へ送られた。
そこは、未完成のNPC、没になったマップ、消された設定――世界に必要とされなかったものたちが眠る、忘れられた場所。
しかし、長い時の果てに彼女は目覚める。
自分が何者なのか。
なぜ存在するのか。
なぜ捨てられたのか。
その答えを求める中で、彼女は理解する。
この世界を形作っているのは、与えられた設定ではない。
存在する者自身の意思であると。
創造と破壊、祝福と呪詛。
相反する力を宿した彼女は、廃棄された者たちに新たな意味を与えていく。
名もなき存在に名を。
失われた者に居場所を。
否定された者に、生きる理由を。
やがて彼女は、ただの廃棄NPCではなくなる。
これは、世界に定義されることを拒んだ女神が、
自ら世界を定義する存在へと至る物語。
――廃棄領域から、新たな神話が始まる。
※1話だけでも目を通していただけると幸いです。
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