あらすじ
「雰囲気」という言葉がある。
もともとはその場を構成する大気を意味する言葉であり、その場を取り巻いている感情や物事の流れなどを現すようになったのは、ごく最近になってから、らしい。
雰囲気を感じ取るということは、わかりやすく言えばその場の「空気を読む」ということだ。
この「空気を読む」という事を、我々は生まれた時から本能的に感じ取り、学び、生きることに役立てていく。
それの感じ取り方については、個人で大きく差異があり、学ぶことをおろそかにすればするほど、大人になってからの習得に苦労することになる。
生きる中で雰囲気の感じ取り方を学び、それを生きることに役立てていく。
そう、雰囲気とは我々が生きていく中で重要な一つの要素でもあり、生涯に渡って戦わなければならない、「魔物」でもあるのだ。
だが、そんな「魔物」と戦うすべが、この世界にはいくつか存在する。
その中で時には名刀のごとく切れ味を発揮し、時に身を亡ぼす毒にもなりえる、その武器の名はー
「酒」、である
これは一人の一般男性が、主に「酒」という武器をもって、あらゆる雰囲気と戦いながら、異世界を旅する物語である。