あらすじ

三十九歳、独身、市役所の能力者管理課で窓口業務十七年。佐藤の能力は《うるせーよ、ハゲ》――対象の頭髪を消し飛ばすだけの、地味を通り越して不憫なE級能力。しかも発動条件は不明、成功率は十九年でわずか数回。出世も冒険も諦め、定時退勤とスーパーの半額弁当だけを心の支えに生きてきた。 そんなある日、窓口で暴れたA級能力者「灼熱王」を思わず一喝したところ、能力が十九年ぶりに発動。国内トップクラスの実力者が、白目を剥いて頭を抱える珍事が発生する。事態は収束したかに見えたが、能力査定室から届いた再測定の通知が、佐藤の日常を静かに狂わせていく――観測された出力は、E級のそれではなかった。 実力を隠しているわけでも、覚醒を望んでいるわけでもない。ただ定時で帰りたいだけの中年公務員が、周囲から次第に「何か持っている男」として扱われていく、脱力系異能力コメディ。

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カクヨム
カクヨム2026/08/15
  • 現在の作品ハズレ能力《うるせーよハゲ》しかないアラフォー公務員、人生を諦めていたらダンジョンで覚醒する