あらすじ
あと二十八日。
カイトに残された時間は、それだけだった。
二十八日後、彼は「光の神像」の前に立つ。
十五歳の少年少女に、悪魔と戦うための武器を授ける古代の神像。
カイトはその日を迎えるために、何年もの時間を費やしてきた。
悪魔の力や弱点、そして命を懸けて悪魔と戦うデビルハンターたちについて、彼は誰よりも学んできた。
自分は準備できている。
そう、思っていた。
だが、武器を手にしたその瞬間から、カイトの日常は終わりを告げる。
彼が入学することになったデビルハンター養成学園。
そこで待っていたのは、戦い、友情、敵、そして誰にも知られていない数々の秘密だった。
そして、カイトは一人の少女――リンと出会う。
最初は、ただの出会いだった。
しかし、二人が共に過ごす時間が増えるにつれて、その関係は少しずつ、二人自身も予想していなかったものへと変わっていく。
悪魔との戦いで、大切なものを失うかもしれない世界。
そんな世界で誰かを守るということは、悪魔と戦うことよりも恐ろしいことなのかもしれない。
そして、デビルハンターの世界へ深く踏み込むほど、カイトの中に新たな疑問が生まれていく。
なぜ、光の神像はカイトを選んだのか。
その力の奥に隠された「秘密」とは何なのか。
そして、真実が明らかになったとき――
カイトは、自分にとって最も大切な存在を守り抜くことができるのか。
命を懸ける価値のある秘密。
守り抜くことのできない約束。
そして、幸せになる前に血で綴られるかもしれない、一つの恋。
これは、カイトの物語の始まり。