あらすじ
覆面調査の株式会社フランペに就職した山下康介は、同期入社した桜田裕子を新人研修中の頃から好意を抱いていた。
だけど康介は、営業推進部に配属されて一日中外回り。裕子は内勤。デスクの配置は向い合せだが、会話をする機会があまりない。もどかしい気持ちを抱えたまま、何の進展もなく一年が経過した。
彼女の事をもっとよく知りたい欲求を抑えきれずに、海外サイト経由で最新の通信機器を購入した。その翌日に、誰もいないオフィスで自分のデスク下に伸びている延長コードに三角コンセント型を差し込んだ。康介は社用車に乗り込み、外回りをしながら電話をかけた。スマホ越しから聞こえてくる裕子の声を堪能しながら毎日を送るようになり、いつの間にかそれが康介の日課となった。バレていない。そう思っていた。が、裕子の前で「彼女しか知り得ない情報」を、ついうっかり、こぼしてしまう。不審に思った裕子は、康介を問い詰めようとして動きだす。