あらすじ
足が痛い。左足のひざ下から足が変な方向に曲がってるから。
「ねぇ、神様はどこにいるの」
壊れかけた椅子に座り、かすれた声で少女は空へと問いかける。いつぶりだろう。そんなことを口に出したのは。あの時から今まで、そんなことを言うのは許されなかった。
「今なら言っていいよね・・・」
今から私が言うことは、私が何度も聞いてきた言葉だ。私はこの言葉を言ったらダメなんだろう。でも、ごめんね皆。私は悪い子になるよ。
空を見上げ流れ星に、椿は初めて声に出す。
「神様・・・助けてよ・・・」
口からこぼれた小さな雫の様な声。しかしその雫は、空の一等星へしっかりと届いた。
「まかせて」
目に映るは、空を歩く純白のドレスの様な服に身を包みこちらに手を差しのべる小さい少女。
恐怖はない。だって私には分かるから。やっと来てくれたんだね。
「ねえ・・・、あなたは何者・・・」
椿は笑顔で質問する。そして、少女も同じ表情でそれに答えた。
「――――――神――――――」