あらすじ
魔力もステータスもない。あるのは、圧倒的な"文明格差"だけ。
高度な科学技術を誇っていた連邦は、隣国「帝国」の圧倒的な物量と、破壊に特化した軍事力の前についに敗れた。生き残った優秀な頭脳たちは、事実上の奴隷として辺境の未開拓地へと送られる。工学系博士課程の青年もまた、荒野・ジャングル・砂漠が入り混じる過酷な土地で、資源採掘の強制労働を強いられていた。
だが帝国は、致命的な勘違いをしていた。彼らが打ち捨てた兵器の残骸、採掘場に転がる「ガラクタ」――それは連邦の技術者にとって、"未来を創るための最高の素材"だったのだ。
青年は、共に送られた政治・経済・文化・生物、各分野のエリートたちと密かに結託。過酷な自然に生きる原住民たちとも協力関係を築きながら、監視の目を盗み、ガラクタから「精密工作機械」を組み上げていく。蒸気タービンにNC工作機械。積み上げた技術はやがて自己増殖するプラントとなり、武器となり、そしてオーバーテクノロジーへと結実する。
魔法ではない。積み重ねた工学と知恵だけが武器だ。理不尽な暴力と大量破壊兵器を振りかざす帝国に、奪われた天才たちが技術で反逆する。荒野に築く、最強の建国録。