あらすじ
【チュートリアルが始まりました。この世界で生き残って下さい】
青いウインドウにそんな文字が表示され、辺りを見渡せば荒野だらけ。
ゲームが趣味の平凡の高校生である時崎(ときさき) 時雨(しぐれ)は、ダークファンタズマというゲームのチュートリアルのエリアで剣を片手に立っていた。
ダークファンタズマとはチュートリアルの突破率ですら40%ほどしかない、いわゆる『死にゲー』である。
だけど、俺はこの死にゲーを愛していた。
最初から解放されているファイターのジョブの熟練度を100%にすると、新しいジョブが解放される。
そして目の前の敵を倒すと、熟練度が入る。
「スケルトンを1体倒して0.05%か。つまり、ファイターの熟練度を100%にするためには……」
あと、2000体もスケルトンを倒さないといけない。
「——こんなじゃ、もの足りないわ」
鬼畜の仕様だろうが、ひたすらにスケルトンを倒しまくる。
するとジョブの熟練度が上がる。
ただただ、その繰り返し。
「さて、これでウォーミングアップは終了だな」
1000体倒そうが、2000体倒そうが、俺は満足しない。
モンスターを倒しまくって、新しいジョブを解放していくのが快感だから。
しかし、この世界ではジョブは一つしか持たないのが常識だが……どうやら俺だけが強いジョブを解放できるみたいだとに気づく。
【それではここから、本当のチュートリアルです。貴方が魔王を倒す存在になることを心からお祈りしています】
そうして、俺の死にゲー攻略が幕を開けるのであった。