あらすじ
世界の片隅、猫獣人だけの村で暮らす四匹の猫獣人。
ブチ猫のタマ、黒猫のクロ、三毛猫のミケ、白猫のシロ。
彼女たちは村に伝わる伝説の秘宝――《猫神の贈り物》ワンチュールを求めて冒険の旅に出る。
「伝説のチュール……食べてみたいにゃ!」
そんな軽い気持ちで始まった秘宝探しの旅。しかし猫の村の猫の世界しか知らない四匹は何をやってもグダグダ。
それでも王都に着いて。調べていくうちに、ワンチュールには驚くべき秘密が隠されていることが分かっていく。
こうして四匹は冒険者となるのだが――。
実力はFランク。
装備は鍋の蓋。
集中力は虫一匹で途切れる。
水は怖い。
そして何より、魚と箱を見ると目的を忘れる。
伝説を追うはずが、全てがポンコツ。
それでも、彼らは少しずつ冒険者として成長していく。
人に助けてもらい、地道に依頼をこなし、各地の伝承を集めながら――。
これは、世界を救う英雄たちの物語ではない。
ちょっとダメで、やたら猫らしい四匹が、今日も「にゃーにゃー」言いながら歩いていく、のんびり異世界冒険譚である。
さてさて、今日の冒険は魚か、箱か、それとも本当にワンチュールか。
「とりあえず、お魚食べてから考えるにゃ!」
ダメ猫たちの大冒険は、まだ始まったばかりにゃ。