あらすじ

後漢末。 弘農郡(こうのうぐん)の小さな里に、一人の少年が生まれた。 名は、任寧(じん・ねい)。 幼い頃から「なぜ?」を繰り返すその子は、 祖父から「まず見ろ」と教えられ、 奉公先では「数えろ、確かめろ」と学び、 やがて帳簿と現実の食い違いを見逃さない一人の吏へと育っていく。 黄巾の乱。 董卓の遷都。 群雄割拠。 そして、三国の時代。 英雄たちが天下を争うその傍らで、 名も残らぬ人々は田を耕し、税を納め、家族を守りながら生きていた。 これは、名将でも軍師でもない一人の男が、 後漢末から三国の世を約七十年生きる物語。 史実の隙間に、 ひょっとすると本当にいたかもしれない―― そんな、一介の吏の生涯である。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/15
  • 現在の作品一介の吏