あらすじ
剣術は平凡以下。
魔法はほとんど使えない。
政治も商才も、人並み以下。
貴族家の三男・レオンは、家族から「何の才能もない無能」と見捨てられていた。
けれど、彼には誰にも知られていない特殊な才能があった。
――人が、どこでなら才能を発揮できるのか。
それだけが、なぜか分かる。
「君、騎士を辞めて薬師にならない?」
「あなたは鍛冶師じゃなくて、魔道具の設計をやったほうがいい」
「商人に向いてない? いや、君は外交官になれると思う」
本人にとっては、ただの「適材適所」。
誰も見向きもしなかった落ちこぼれたちを、才能が活きる場所へ送り出していく。
すると――。
「王都最高の魔術師が、あの領地の出身だと?」
「王国一の鍛冶師までいるだと?」
「大陸最大の商会を作った女商人も、元はただの孤児……?」
小さな領地は、少しずつ変わっていった。
一人の才能が、別の才能を呼び。
仲間が増えるたび、できることが増えていく。
やがて王都までもが、その領地を無視できなくなる。
だが、当の本人だけは知らない。
自分が拾い上げた「落ちこぼれ」たちが、国の歴史を変えるほどの天才だったことを。
そして、誰よりも多くの才能を見つけた男こそが――。
この国で最も価値ある「人材」だったことを。
これは、戦えない無能貴族が、最強の仲間たちを集めて領地を発展させていく、人材発掘×領地経営×成り上がりファンタジー。