あらすじ

地方の中堅クラン《鉄樹の環》で、パーティー編成、欠員補充、新人教育、報酬分配を引き受けてきたDランク冒険者レクト・フォルン。 彼の職業《戦団調律士(コマンダー)》は、直接戦闘には役立たず、上位職も存在しないとされるハズレ職だった。それでもレクトは五年間、目立たない調整によって幾つもの遠征を成功させてきた。 だが、あるパーティーリーダーとの衝突をきっかけに、遠征統括から「調整など誰にでもできる」と役割を廃止される。最後には指揮命令違反を理由に所属まで解除され、七日分の報酬だけで寮からも追い出されてしまう。 辺境へ向かう途中、レクトは安全なはずの冒険者ギルド中継所で、ハズレ職《封緘術士(シーラー)》の少女フィナが魔物に襲われている場面に遭遇する。 彼女の隠れた適性を見抜き、反射的に指示を出した瞬間、存在しないはずの上位転職が始まった。 《統合指揮官(グランドコマンダー)》――それは、仲間の能力と役割を見抜き、最適な編成によって本来以上の力を引き出す未発見職だった。 臆病な盾役、毒しか扱えない薬師、攻撃できない生活魔法使い、地図を描くだけの地図士。役立たずとされた者たちを仲間に迎え、レクトは依頼、迷宮、街道、放棄された拠点を次々と立て直していく。 一方、レクトを切り捨てた旧クランでは、今まで彼が未然に防いでいた問題が少しずつ噴き出し始めていた。 これは、誰にも評価されなかった調整役が、自分を正しく評価する仲間と出会い、辺境最強の組織を作り上げる物語。

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小説を読もう2026/08/15
  • 現在の作品『調整なんて誰にでもできる』とクランを追放されたDランクの俺、ハズレ職《コマンダー》が《グランドコマンダー》に覚醒したので、不遇な仲間を最適編成して辺境最強のクランを作ります