あらすじ
前世では、世界を旅したいと思いながら、結局どこにも行けなかった。
異世界に生まれ変わったユアンは、七歳のある日、一枚の世界地図を見る。
地図の半分は真っ白だった。
「ここへ行ってみたい」
それが少年の夢になった。
しかし十三歳。
地図師を目指して故郷を離れたユアンは気づく。
世界地図から、自分の村が消えている。
そして誰も、村のことを覚えていない。
ただ一人。
自分自身が描いた地図だけが、故郷が確かに存在したことを証明していた。
これは、一人の少年が地図の余白を追い続け、やがて世界の秘密へ辿り着くまでの、長い長い人生の物語。