あらすじ
「俺は、もっと上へ行ける男だ」
そう信じて疑わなかった男、レクス。
前世では有名私立大学に通い、異世界では神童と呼ばれ、神からも「成長の可能性」を授かった。
そんな彼が選んだ道は、当然のように冒険者。
若き勇者アルス率いるクラン『白銀の翼』に初期メンバーとして加わり、持ち前の知識と要領の良さを武器に、パーティをより効率的に、より華々しく導いていく――はずだった。
「もっと効率よくやろうぜ」
「それ、俺がやる必要ある?」
「結果的に成功したんだから問題ないだろ?」
しかし、なぜだろう。
仲間たちの視線は、日に日に冷たくなっていく。
そしてある日、レクスは告げられる。
「――本日付で、お前を追放する」
これは、己の才能を信じ続ける男と、彼を取り巻く人々の物語。
果たしてレクスは、自らの「本当の価値」に気づくことができるのか。
……そもそも、彼は本当に追放されるほどのことをしたのだろうか?