あらすじ
村を救うため、生贄として鬼の世界へ捧げられた少女・小夜。
彼女を迎えたのは、鬼の世界を治める赤鬼の王・緋月。
生贄であり、同時に彼の妻となった小夜を待っていたのは、祝福とはほど遠い静かな城だった。
「お前は生贄だ。それ以上を望むな。」
妻として迎えられたはずなのに、心までは求めるなと言われる。
誰からも歓迎されない鬼の城で、ひとり生きていくことになった小夜。
冷たい夫。
知らない世界。
そして、決して近づいてはいけない場所。
それでも小夜は、与えられた運命を受け入れようとしていた。
これは、生贄として鬼の王に嫁いだ少女と、
心を閉ざした鬼王が紡ぐ、切なくも儚い恋の物語。