あらすじ
セルヴァン王国から届いた、河港利用をめぐる新たな協定案。
交渉に臨むのは、ヴァルモン公爵家の三姉妹と、それぞれを支える三人の侍女だった。
責任の所在を問う長女アルベルティーヌ。今日の決定を、明日も回る仕組みへ変える次女アマンディーヌ。利益の偏りと勝利条件を見る三女アンブロジーヌ。
ところが使節団は、後継にならなかったアマンディーヌを「姉に敗れた妹」と決めつけ、その不満を利用しようとする。
だが、役割が違うことと、価値に上下があることは同じではない。
そしてアルベルティーヌ自身もまた、妹を守ろうとするあまり、その言葉を奪いかける。
三姉妹と三人の侍女が初めて揃って家を動かす、制度と交渉と姉妹の物語。