あらすじ
あの建物を崩したのは――お父さん、あなただったの……?」
1995年6月29日、死傷者500名以上を出したソウル・三豊(サンプン)百貨店崩壊事故。
韓国全土を震撼させた惨事は、「手抜き工事と建築不正」という聞き慣れた名目で幕を引いたはずだった。
それから31年後の2026年。
国家情報院のサイバー捜査官カン・スジンは、ダークウェブに流出した1本の一級機密テープを目撃する。
そこに映っていたのは、地下の柱を侵食する謎の黒い有機体『物体-B』と、自らの手でC4起爆スイッチを押し込む一人の特殊部隊員。
崩壊現場で「市民を救って殉職した英雄」と教えられていた、彼女の実の父親の姿だった。
父は救助隊員などではなかった。国家の謀略によって怪物を封印する処刑人に仕立て上げられていたのだ。
だが、ハッカー『Ghost_1992』と共に真実を追うスジンは、さらに恐るべき欺瞞に直面する。
31年の時を経て、孵化を終えた怪物が地上へと脈動を始める。
国家の深層権力『オメガ委員会』の抹殺部隊が迫る中、スジンは父の遺した戦術短剣を握り、ソウル全域を巻き込む最後の血闘へ身を投じる。