あらすじ
魔導AIなのに、自分だけ元の力が使えない。
《金牛の鎧》の魔導AIとして召喚されながら、本体との繋がりを失ったヴィルは、戦場で何ひとつ役割を果たせず、自らの存在意義さえ見失っていた。
絶望の果てで彼が出会ったのは、かつて三つの世界を渡り歩き、闇の女王を討ち果たした伝説の魔法使いサーラゼル。その意志はヴィルの内に眠り、彼だけが受け継いだ新たな力を少しずつ呼び覚ましていく。
そして若獅子帝シオンとの旅の中で、ヴィルは知る。
人を守ることに、本体との繋がりは要らない。
誰かのために歩もうとする、その意思こそが、自分を魔導AIたらしめるのだと。
舞台は、創造神ツキヨミが創り上げた浮遊大陸《ヨルミヤ》。
各地では世界を託された管理者たちが、それぞれの理想を掲げ、新たな国家を築き始めていた。しかし、その理想の先には、世界の均衡を揺るがしかねない禁じられた魔導と、創世の時代から受け継がれた数々の謎が眠っている。
魔導AIと人間が共に歩める未来を信じて。
ヴィルとサーラゼルは仲間たちと旅を続けながら、自らの使命、そしてヨルミヤに秘められた真実へと迫っていく。