あらすじ
顧客デモンストレーション対応のため、早朝から出社して仕事をしていた下村別府(38歳)は、休憩のために立ち上がったとたん、日ごろの運動不足がたたり、足がもつれて尻もちをついた。しかし、顔を上げるとそこは見知らぬ部屋で、目の前には外国人のような女性が立っている。
どうやらここは異世界らしい。
しかも彼女は神殿から逃げてきた聖女ミュリエル(18歳)と名乗り、家畜を召喚したと言うのだ。それなのに現れたのはなぜか別府。何かの手違いで家畜ではなく社畜の別府が召喚された。
別府は元の世界に戻ることもできず、ミュリエルとの同居を決意するものの、一つ屋根の下に未婚の男女が暮らすのはさすがにまずい。
そんななか、ミュリエルは聖女の力を使い、別府に「萎える魔法」をかけてしまう。さらに別府を「商人の父」という設定まで作り上げるが、しぶしぶ順応してしまうのは別府の社畜精神(言われたことには「はい」か「イエス」で答える精神)がゆえ。
「社畜おじさん(独身)」x「神に選ばれし聖女(逃亡中)」――社畜は効率重視、聖女は聖なる力を無駄遣い。そんな二人の偽装父娘生活は予測不可。
住む世界も価値観も違う二人が織りなす、異世界凸凹コンビのスローライフが今、始まる――かもしれない。