あらすじ
尊き「神の血」を引く者が支配するとされるアルテンブルク公国。
歴史ある伯爵家に生まれながら、血統魔術を使えぬ「出来損ない」として蔑まれてきた令嬢クラリス。
彼女の唯一の救いは、幼い頃に結ばれた公爵家公子ジュリアンとの婚約だった。
しかし、17歳を迎えた社交シーズン。
多忙を理由に自分を避ける婚約者と、忍び寄る冷酷な隙間風。
一方、街では禁忌の魔法使い「ウォーロック」による凄惨な事件が頻発していた。悪しき魔導士を追う、黒衣と大剣を纏った謎の男。
決して交わるはずのなかった二人が出逢う時、公国を覆う歪んだ理が暴かれていく――。