あらすじ
アンネローゼ・フォン・シルバーベルクは、地味で魔法もろくに使えない伯爵令嬢――そう思われていた。
王立学園の卒業祝賀会。
婚約者アルノルトから突然、衆人環視の中で婚約破棄を告げられたアンネローゼは、それ自体には特に未練もなかった。
だが、彼が父とシルバーベルク家まで侮辱したことで話は変わる。
「それでは、決闘いたしましょう」
武器としてアルノルトが選んだのは、よりにもよって魔法。
そして決闘を前に、アンネローゼはいつもかけていた眼鏡を外す。
実はその眼鏡は、彼女の膨大な氷の魔力を封じるためのものだった。
一方、そんなアンネローゼの秘密を幼い頃から知っている幼なじみのフェリクスは、周囲が彼女の力に驚く中でもいつも通り。
「アンネ。お前、そろそろ酔うだろ?」
婚約破棄と決闘をきっかけに、四年間足を止めていた幼なじみ二人の初恋も、ようやく動き始める。
『ノルディア王国決闘令嬢シリーズ』第二作。
婚約者に侮辱された伯爵令嬢が、隠していた氷魔法で決闘し、十一年越しの初恋を叶えるお話。