あらすじ
転生した。チートも女神もテンプレ特典もない。気づけば卵の中。
生まれたのは——ドラゴン。ただし、レベル1、翼は折れ、咆哮は「きゅぅ」。
この世界でドラゴンの赤子は最強ではない。最上の"獲物"だ。
肉も鱗も血も、全てが冒険者の標的。
死にかけた俺を拾ったのは、辺境の村の八歳の少女だった。
彼女は俺を見て言った。「かわいいトカゲ!」
……俺はドラゴンだ。しかも内心は三十路の男だ。
だが説明できない。言葉が話せない。
こうして、一人と一匹の辺境スローライフが始まった。
畑を耕し、飯を食い、寝て、たまに村を救い、気づけば世界が俺を「竜王」と呼んでいた。
——いや、俺はただ、広い家と旨い飯が欲しかっただけなんだが?