あらすじ

魔族の王と人間の間に出来た娘。魔王は勇者達によって、討伐されてしまう。その赤子は、勇者たちに戦利品として持ち帰られるが、野盗に盗まれて、更に川に落下。その川を流れて、クレームババァに拾われてしまう。 その後、人間の辺境伯一家に「福の神」として愛されて育った、わずか二歳の女の子――リリィ。 「おとうたん、おひげもじゃもじゃ!」 王様の髭を引っ張って遊び、怖いことがあれば氷魔法を無意識に発動してしまう。庭では小さなスコップを持って穴を掘り、珍しいキノコを育て、黒豹の神獣リッチや麒麟獅子のタンと仲良く遊ぶ。 そんなリリィの周囲では、本人も知らないところで大きな陰謀が動き始めていた。 二歳児を狙った謎の誘拐事件。 そして魔族の世界では、かつての魔王の子供を探し擁立しようと探し続ける逃亡者ビサミンたち。 一方、リリィの兄ブルーは武闘大会で準優勝。弟レッドは怪力の鍛冶師として名刀を生み出し、ヤマトは大会優勝を果たしてS級冒険者へ。 さらにブルーのもとには、武闘大会三位の槍使いマタベーまで仕官してくる。 家族も仲間も、どんどん強くなっていく! そしてヤマト、レッド、カルルネ、マルナルナたちは、ミスリルを求めて黒竜山脈の迷宮へ。 そこではゴブリン、ホブゴブリン、水晶スライム、そしてミスリルを体内に宿す謎の魔物まで待ち受けていた。 しかし――。 迷宮の外では、リリィが庭で見つけた謎の箱が、静かに眠っていた。 その箱に刻まれていた紋章は、なんとリリィの指輪と同じものだった。 「宝物!」 無邪気に笑うリリィ。 彼女はまだ知らない。 自分が何者なのか。 なぜ魔王の血を引いているのか。 そして――。 この世界で一番かわいい二歳児が、世界の運命を大きく変える存在だということを。 今日もリリィは、リッチとタンと一緒に元気いっぱい。 「おいしくなーれ♪」 小さな手から魔力が注がれ、庭の赤蔓霊茸が、また少しだけ大きくなった。

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小説を読もう2026/08/15
  • 現在の作品とにかくめんこい魔王の隠し子ですが、貧乏将軍家の福の神になりました。