あらすじ

元気いっぱいで、いつも走り回っているお兄ちゃん。

その一方で、妹はおとなしく、手のかからない子でした。

両親がお兄ちゃんを追いかけている間、妹に渡されたのは一冊の本。

でも、妹はまだ字が読めません。

それでも絵を眺め、読める言葉をつなぎ合わせ、想像しながらページをめくっていきます。

やがて絵本から文字の多い本へ。

読めない漢字があっても、前後の文章から意味を想像する。

知らない言葉を覚えるたび、妹の世界は少しずつ広がっていきました。

そして、いつしか本を読むスピードは驚くほど速くなり、図書館では十冊の本を借り、本屋さんでは立ち読みで何冊も読み終えてしまうほどに。

さらに、本から覚えた難しい言葉をそのまま日常会話で使うものだから、幼稚園の先生や友達はびっくり。

「その言葉、どこで覚えたの?」

「本です。」

本を読むことは、知識を増やすだけではありません。

静かな女の子は、本の中でたくさんの世界を旅し、自分だけの世界を作っていたのです。

ページを開けば、知らない国へも、遠い昔へも、宇宙の果てへも行ける。

子どもの「好き」が、その子だけの世界を育てていく――。

本が大好きな子にも、これから本と出会う子にも届けたい、読書と想像力をめぐる物語です。

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アルファポリス
アルファポリス2026/08/14
  • 現在の作品本をひらけば、どこへでも