あらすじ
親友・雁金紬が失踪した翌日から、彼女のBeRealは毎日、通知から二分以内に更新され続ける。主人公・硯川澄乃は、それを紬が生きている証拠だと信じていた。
しかし投稿されるのは、コンクリート壁や道路、公園など、紬の姿がない写真ばかり。やがてその撮影場所が、澄乃の学校、自宅近くへと少しずつ近づいていることに気づく。
そして澄乃は知る。紬のアカウントから投稿している何者かの目的は、紬の生存を偽装することではない。投稿することで、澄乃のBeReal──彼女の「今」を覗き見ることだった。
日常を切り取るはずのSNSが、知らない誰かに現在地を知らせる窓へと変わっていく。
そして最後に判明する。
澄乃が親友の生存証明だと信じて見続けていたものは───。