あらすじ
マナが存在する世界において、力とは単なる生き残るための手段ではなかった。
それは、人間の価値や地位さえも決めるものだった。
西方四大王国の一つ、ゼフィリア王国。
風の王国として数百年もの歴史を刻んできたその国では、すべてが穏やかに見えていた。
王城ではいつもと変わらぬ日常が続き、騎士たちは鍛錬に励み、王女は静かに王国を見つめていた。
誰も知らなかった。
この平穏が、嵐の訪れる直前の静けさにすぎないことを。
やがて訪れる嵐が、一つの王国を滅ぼし……
まだ運命が交わることさえ知らない者たちを、死へと導くことを。
これは、すべての始まり。
『運命の影』の物語、その始まりである。