あらすじ

高校二年生の春。 女子バレーボール部でセッターを務める月島遥香は、クラス替えの名簿を見て思わず目を止めた。 ――殿河優聖。 容姿端麗、成績優秀、おまけに性格までいいと評判の、学園一のイケメン。 遥香は一年生の頃から、なぜか彼に見られていることに気づいていた。 廊下ですれ違えば、振り返った先で目が合う。 体育の授業中も、ふと気づけばこちらを見ている。 もしかして、私のこと……? そんな優聖と同じクラスになって間もなく、遥香は彼から放課後に呼び出される。 場所は、満開の桜の木の下。 そこで告白して結ばれた二人はずっと一緒にいられる――そんな言い伝えのある場所だった。 「一年生の頃から、ずっとあなたを目で追っていました」 そして優聖は、遥香に告げる。 「私は恋をしてしまったのです。――あなたのお尻に」 「…………は?」 顔じゃない。 性格でもない。 こいつが一年間見ていたのは、私のお尻だった!? しかも優聖は、遥香に盛大にフラれても諦めない。 「絶対に君を振り向かせてみせます」 だったら――。 「私だって、絶対にあんたを振り向かせてみせる!」 こうして始まったのは、 『遥香のお尻を振り向かせたい男』と、 『お尻ではなく自分自身を振り向かせたい女』の、 どこか盛大にズレた恋の勝負。 これは、お尻に恋をした少年が、一人の少女に恋をするまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/14
  • 現在の作品君のお尻に恋をした