あらすじ

前世では、三十歳にして複数の会社を経営する青年実業家。 金も名声も女も手に入れ、自信だけなら人一倍あった。 ところが不慮の事故で死亡し、剣と魔法の異世界へ転生。 顔も同じ。 身長も同じ。 頭脳も商才もそのまま。 ただ一つ。 男としてもっとも自信を持っていた部分だけが、きっちり半分になっていた。 「……待て。これは何かの間違いだろ」 何度測っても変わらない。 かつて大胆不敵だった男は、女性と目を合わせることすら妙に怖くなってしまう。 しかし、この世界には魔法がある。 錬金術もある。 ならば戻せるかもしれない。 必要なのは研究資金。 男は失われた威厳を取り戻すため、異世界で再び商売を始める。 捨てられていたスライムから足の痛みを軽くする中敷きを。 風呂に入れない冒険者には、水を使わない洗髪粉を。 錆びて捨てられる武器には、防錆オイルを。 本人の目的は、どこまでも不純。 なのに商売をするたび、困っていた誰かが少しだけ幸せになっていく。 そして本人だけが気づかない。 女性たちが見始めているのは、彼が一番気にしている「大きさ」とは、まったく別のものだということに。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/14
  • 現在の作品万物の真理――サイズじゃない ~半分になった元青年実業家の異世界商売繁盛記~