あらすじ
愛用の楽器が壊れ、金欠になった旅の吟遊詩人。
そんな彼女が見つけたのは、珍しい紋章を持つ没落貴族の坊っちゃんに雇われ、その武勇を記録して歌にする仕事だった。
一月分の給金は前払い。
将来有望な冒険者に違いないと契約し、さっそく新しい楽器を買ったのだが――。
坊っちゃんの〈栄光の紋章〉は、珍しいだけで何の役に立つのか分からず、戦闘に使えるスキルも一つもなかった。
それでも坊っちゃんは気にせず言い切る。
「私は英雄になる」
こうして始まった最初のゴブリン討伐。
しかし依頼先の村には、本来なら複数の冒険者で相手をするようなオーガが現れていた。
これは、英雄になりたい没落貴族の坊っちゃんと、金で雇われた吟遊詩人による、最初の武勇伝。