あらすじ
「ジュリア・ストール公爵令嬢! これまで我慢してきたが、もう限界だ! 今、この場で貴様との婚約を破棄し、国外追放とする!」
とある恋愛小説の終盤。悪役令嬢が断罪されるシーン。
このセリフを言い放っているのは第一王子。
その隣には、可愛い小説のヒロイン。
そして、王子たちの正面には断罪されている悪役令嬢――ジュリア。
本来なら、ここでジュリアは泣きながら言い訳をする。
だが、ここにいるのは小説の悪役令嬢・ジュリアではない。
元怪盗の、前世の記憶をもつ最強令嬢・ジュリアだ。
王子のセリフを耳にしたジュリアは、フッと笑みをこぼし、誰にも聞こえない声で呟く。
「ふふ、計画通りだわ。順調ね。宝物はわたくしがいただきますわよ」
ジュリアが狙っている「宝物」とは――!?
これは、前世の記憶をもつ、元一流怪盗・最強悪役令嬢の華麗なる窃盗劇。