あらすじ
オリバーは、白い髪と赤い瞳という奇妙な容姿を持って生まれた、十六歳の少年。
村人たちは彼を悪魔と呼び、故郷を蝕み続ける終わりのない干ばつの原因だと決めつけていた。
長年にわたる拒絶と蔑みの末、村人たちの絶望はついに限界へ達する。
そしてオリバーは、唯一信じていた人物に裏切られ、生贄として聖なる深淵へと投げ落とされた。
だが、そこで彼を待っていたのは、異形の姿をした謎の存在だった。
その存在はオリバーを救い、彼に取引を持ちかける。
元の世界へ戻り、復讐を果たすために必要な力が欲しいのなら――まずは、見知らぬ世界で生き延び、そこで繰り広げられている苛烈な戦争を終わらせろ、と。
オリバーは、その取引を迷うことなく受け入れた。
こうして彼は、武器も、金も、味方もない、未知で過酷な世界へと送り込まれる。
そこで待っていたのは、想像していた以上に複雑な戦争だった。
そして少しずつ、オリバーは自分自身に問い始める。
――本当に、帰りたいのか?