あらすじ

東京・2025年。 17歳の黒崎湊は、車椅子で生活する無名のゲームプレイヤーだ。 両親が仕事で家を空けることが多い中、姉の雪に支えられながら、湊は今日も一人でオンラインゲームに潜る。 彼が選ぶのは、目立たず、勝利の栄光を味わうこともない「サポート」。 だが、湊には誰にも知られていない才能があった。 卓越した反射神経でも、派手なプレイでもない。 ――人間を読む力。 敵の癖。 味方の心理。 一瞬の迷い。 そして、戦場全体の流れ。 それらを組み合わせ、まるで盤上の駒を動かすように試合を支配する、異常なまでの戦術眼。 ある日、湊は何気なく参加した野良試合で、人気VTuberと偶然同じチームになる。 敗北寸前。 誰もが諦めかけたその瞬間、湊はマイク越しに静かに告げた。 「大丈夫。まだ勝てる」 その数分後――絶望的だった試合は、ひっくり返った。 そして、何気なく配信に残った“謎のサポート”の一言が切り抜かれ、SNSを駆け巡る。 「この人、誰?」 「声が落ち着きすぎてる」 「この人と一緒なら、負ける気がしない」 やがて、人気VTuber、プロゲーマー、ストリーマー、さらには国内トップチームまでもが、正体不明のプレイヤーを探し始める。 ただ静かにゲームをしていたかった少年の日常は、少しずつ壊れていく。 ――最強のプレイヤーを目指しているわけじゃない。 ただ、画面の向こうでは誰よりも自由だった。 これは、誰にも知られていなかった「サポート役」の少年が、ゲームの世界を、そして人々の運命さえも動かしていく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/14
  • 現在の作品「野良のサポートだった俺を、人気VTuberたちが手放してくれない