あらすじ
「お前みたいな【解体】しかできない雑用、ウチのギルドにはいらん!」
長年、ギルドの裏方として魔物の解体一筋で生きてきた中年探索者・佐々木甚八(38歳)。
戦闘スキルを持たない彼は、ある日突然ギルドをクビになってしまう。
しかし、甚八はショックを受けるどころか、むしろ大歓喜していた。
「これでようやく……静かに好きな酒と美味い飯が楽しめる!」
郊外の古い借家に引っ越した甚八の楽しみは、危険すぎて『食用不可』とされる毒魔物や凶暴なモンスターを【解体】し、極上の『酒の肴』にして晩酌すること。
実は、長年の経験で洗練された彼の【解体】は、分子・魔力レベルで有害物質と呪いを完璧に切り離す、現代魔法科学すら超えた《神域の技》に達していたのだ!
猛毒ヘビは極上の「蒲焼き」に。
カチカチの鉄猪は口でとろける「角煮」に。
石化の魔鳥はしっとり「ネギ塩蒸し鶏」に。
「うむ、今日のビールも美味い」と縁側でのんびり晩酌を満喫する甚八。
だが、彼が親切心で後輩の若手探索者に分けてあげた「自家製ジャーキー(ただのつまみ)」がきっかけで事態は一変する。
「な、難病が治った!? レベルも跳ね上がってるんだけど!?」
「あの伝説の特効薬、実は『ただのおじさんが作った酒のつまみ』らしいぞwww」
ネット上では『伝説の隠者シェフ』として特定スレが立ち大騒ぎ!
本人のあずかり知らぬところで、各国のSランク探索者や要人たちが「神の料理」を求めて押し寄せ始めるのだった――。
※本人はただ「美味しく酒を飲みたいだけ」のおじさんによる、勘違い×グルメ×無自覚無双スローライフ、ここに開幕!